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宮部みゆき『火車』感想|カード社会に警笛を鳴らすミステリーの名作

💡一言紹介:現代の闇を描いた宮部みゆきの最高傑作

 休職中の刑事が遠縁の男性に頼まれて、失踪した婚約者の行方を捜すことになりました。捜すうちに様々な謎が浮かび上がってきます。失踪の背景にある消費者金融地獄の実態が描かれた重厚な社会派ミステリーです。

 

📖読んだ本

 火車(宮部みゆき)

 

📖『火車』のあらすじ

 休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて失踪した彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになりました。

聞き込みをしていく中で明らかになる事実と深まる謎。

自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消してー。

なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのでしょうか?

いったい彼女は何者なのでしょうか?

謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていました。

現代の闇を鮮やかに描き出すミステリー史に残る傑作です。

 

🎬 『火車』の映像化データと見どころ

『火車』は過去に2回映像化されています。

  • 1994年(テレビ朝日版): 主演・三浦友和さん
  • 2011年(テレビ朝日版): 主演・上川隆也さん

実は、2011年版で主人公の休職刑事(本間)を演じた上川隆也さんは、大の宮部みゆきファン。
このドラマの前にも、宮部みゆき原作の映画『ステップファザー・ステップ』に出演するなど、宮部作品には欠かせない名優です。

さらに面白いウラ話として、2012年には韓国でも『火車(邦題:ヘルプレス 誰も知らないシングルマザー)』として映画化され、その年の映画賞を総なめにする大ヒットを記録しました。
日本の昭和〜平成の空気感で観るか、韓国の現代的なサスペンスとして観るか、原作小説を読んだ後に見比べてみるのも非常におすすめです。

 

✒️『火車』感想と見どころ

 90年代初頭の作品です。タイトルの通り、借金にまつわるミステリーですが、カード社会に警笛を鳴らしつつ、誰もが自己破産の可能性を秘めているんだということを改めて感じさせてくれます。

厚い本ですがとても読みやすく、物語に完全に引き込まれました。

本当に少しずつ分かっていく真相から目が離せず、一気読みでした。

クレジット決済による借金地獄や自己破産問題が背景にあり、ページをめくる手が止まりませんでした。
家族という逃れられない運命と、「あたし、ただ幸せになりたかっただけなんだけど」という言葉がとても印象に残りました。

スリリングなストーリー展開とラストの余韻も良く、強く引き込まれた作品でした。

宮部さんのミステリーの中で最も好きな作品です。

 

🎯印象に残ったポイント

・刑事の周辺の登場人物像がていねいに描かれている点。

・ラストの余韻が非常に優れている点。

・「火車」というタイトルに込められた意味の恐ろしさ。

 

👤 こんな人におすすめしたい!

・消費者金融、個人情報保護について考えたい人。

・宮部ミステリーの名作を読みたい人。

・重厚なミステリー作品を読みたい人。

 

🎧 文字を読むのが疲れる時は、耳で聴く『火車』がおすすめ

本作は文庫本で700ページ近くの、ずっしりとした長編ミステリーです。
「じっくり読みたいけれど、文字を追うのが少し疲れるな……」という方には、Amazonの耳で聴く読書(Audibleがぴったりです。

Audible版の『火車』は、プロのナレーターが1文字ずつ丁寧に朗読してくれます。

『火車』では、俳優の三浦友和さんが担当しております。
じわじわと追い詰められていく登場人物たちの息遣いや、重厚な社会派ミステリーの緊迫感が、耳からダイレクトに伝わってきて鳥肌が立ちますよ。

『火車』のAudible版はこちら

今なら30日間の無料体験キャンペーンをやっているので、完全タダで『火車』をまるごと1冊聴くことができます
体験期間中に解約すればお金は1円もかかりません。損をすることはないので、ぜひこの機会に大迫力の「聴くミステリー」を体験してみてください。

 

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