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桐野夏生『OUT』感想・あらすじ|平凡な主婦たちが死体解体に手を染める衝撃作!

💡一言紹介:桐野夏生が描くクライムノベルの金字塔!

 平凡な主婦が夫を殺し、パート仲間の主婦たちが協力して死体を隠蔽するために解体してしまいます。

そして裏社会の人間をも巻き込む狂気の世界へと転がって行くという物語です。

 

📖読んだ本

 OUT(桐野夏生)

 

📖OUT』のあらすじ

 深夜の弁当工場で働く4人の平凡な主婦たち。彼女たちはそれぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていました。

「こんな暮らしから抜け出したい」そう心の中で叫ぶ彼女たちの生活を外へ導いたのは、思いもよらぬ事件でした。

ある日、彼女たちの一人が限界を迎え、暴力を振るう夫をはずみで殺害してしまいます。

助けを求められた他の主婦たちは、死体の隠蔽と解体を共謀することになります。こ

れをきっかけに彼女たちは日常という名の「枠(外)OUT」へと踏み出します。

ごく普通の主婦であった彼女たちがなぜ仲間の夫の死体をバラバラにしたのでしょうか?

しかし、動き出した歯車は止まることなく、裏社会の人間をも巻き込む予測不可能な事態と狂気の世界へと転がり落ちていきます。

死体をバラバラにした後ゴミとして遺棄しましたが、発見されてしまいます。

しかし死体遺棄事件は思わぬ方向へ展開し、4人の主婦たちは後戻りできない状況へと追い込まれていきます。。

そして衝撃のラストが待ち構えていました。

🎬 『OUT』の映像化データと見どころ

 2002年に平山秀幸監督のもとで映画化されました。

出演は、原田美枝子さん、倍賞美津子さん、室井滋さん、西田尚美さんの豪華俳優陣です。

殺人事件をきっかけに日常の枠から外れていく女性たちの姿を、スリリングに描いた話題作です。

2003年に日本アカデミー賞の監督賞、主演女優賞、助演女優賞に輝きました。

 

✒️『OUT』感想と見どころ

 上・下巻の長編でありながら、ストーリー展開の緻密さに引き込まれ、最後まで飽きずに一気読みしてしまいました。

女性たちが置かれた過酷で地獄めいた日常の描写が非常にリアルで、殺人そのものよりもその生活感や心理描写に恐怖や共感を覚えました。

地獄のような陰惨な描写が多いのですが、その一方で桐野夏生さんの表現力の豊かさにはとても驚かされました。

先が気になる展開がとても秀逸で、そして読了後は深い余韻に包まれました。

物語は最初は淡々と進み、途中から怒涛の展開でした。

主婦たちの日常が、死体解体という強烈な非日常に侵食されていく展開が息を呑むほどスリリングでした。

ただの犯罪サスペンスにとどまらず、閉塞的な家庭環境や社会における女性の搾取といったテーマがリアルに描かれています。

綺麗事では済まない人間のエゴと連帯感が浮き彫りになり、ヒリヒリするような圧倒的な人間ドラマです。

登場人物がみんな社会の枠外からはみ出しているから「OUT」なんですね。

読み終わってようやく気づきました。これを読んで、桐野夏生さんは女性心理の微妙さを描くのが非常に上手だなと感じました。

そして肝心のラスト。最後は予想もつかない展開でびっくりしました。

読み切った時、大きな達成感に包まれました。

重厚な人間ドラマが好きな方にぜひおすすめしたい傑作です。

「クライム・ノベル」の金字塔と言っても良い作品だと思います。

桐野夏生作品を初めて読む方にもおすすめできる代表作の一つです。

 

🎯印象に残ったポイント

・主婦たちが浴室で死体をバラバラにする描写がとてもリアルな点。

・平凡な主婦たちが非日常的な行動を取り、狂気の世界へと歩んで行く点。

・女性の機微な心理描写を描くのが非常に秀逸な点。

 

 👤 こんな人におすすめしたい!

・重厚な人間ドラマを読みたい人。

・サスペンスミステリーが好きな人。

・クライム・ノベルを読みたいと思っている人。

 

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